「10YCを大解剖!」商品のこだわりポイント、見せちゃいます 〜スウェット・フーディー〜肌に触れる生地の感動を、日常に〜
投稿者 下田将太
10年後も着たくなる、耐久性・着心地の良さを兼ね備えた10YCのスウェット・フーディー。「長く着れる服を探してて、たどり着いたのがこれでした!」と言われることも少なくない、みんなに愛される商品です。
ここでは、着る人の豊かさをトコトン考え抜いた10YC スウェット・フーディーの制作の裏側をご紹介。知れば知るほど着たくなる、私たちの「こだわり」をお見せします!
10YCメンバーが当時を振り返る。移動中などラジオ感覚で聞きたい方は👇からどうぞ!
日本で和歌山だけ。伝統技法で作るスウェット・フーディーの誕生秘話
10YCの商品開発の原点はいつも「自分たちが欲しい服」。スウェット・フーディーも例外なく、自分たちだったらどんな物があったら嬉しいか?から考え始めました。
他のブランドや製品を見る中で、注目したのが「直接肌に触れる、裏の生地」でした。着心地の良さを大きく左右するのに、見た目でわかる表の生地と違って、実際に着てみないとわからない。そのため、こだわり抜いて作られている製品は意外と少ないんじゃないか?と感じたのです。
10YCは「着心地は、人のパフォーマンスや気分までも変える力を持っている」と信じています。みなさんが着ている服の中にも「これを着ると毎日が楽しくなる!」「少しテンション上がる服」ってあると思うんです。10YCもユーザーさんにとってそんな存在であるために、肌に触れる着心地を大切にしたい。日常着として着用することが多いスウェット・フーディーこそ、服の見た目だけでなく、裏側の生地にもこだわろうと制作を始めました。
そんな中たどり着いたのが、「吊り編み機」を使った服づくりです。吊り編み機とは、1時間に1メートルしか編めない、古くから使われている編み機のこと。
職人が常に機械の調整をする必要があるため、生産効率が悪く、アパレル業界の主流が大量生産・大量消費となる過程で、多くの工場は吊り編み機をやめて最新の機械を導入していきました。そのため現在、吊り編み機を稼働させている工場は、世界でも日本の和歌山県だけとなっています。
吊り編み機で編む生地は、糸に余計な力がほとんどかからず、ふっくらとした仕上がりになるのが特徴です。それなのに、繰り返し洗濯しても生地がへたらないほど強い。大量生産の機械に比べると、着心地と耐久性に優れた生地が編めるのです。
10YCスタッフのひとりが和歌山県出身ということもあり、さっそく吊り編み機を稼働させている工場を訪ねました。現在10YCのスウェット・フーディーを作ってくださっている工場さんに出会ったときは、「きっと、いいものができますよ!」と心強い返事をもらえ、頼もしい...と感じたことを、鮮明に覚えています。
とはいえ、すぐに理想の生地にはたどり着けませんでした。生地というのは、ちょっとした糸の太さやバランスで、肌触りや柔らかさ、厚さが変わってしまうもの。工場さんに粘り強く、何度も何度も、試作をしてもらい、やっと生地が完成!
こうして無事、10YCのスウェット・フーディーは、伝統ある服づくりを通じて、みなさんのもとへお届けできています。
服の着心地や耐久性は、パッと見た目ではわかりにくいもの。ですが、毎日をほんの少し豊かにしてくれるのは、「この生地、触っていて気持ちいい...」「もう何年も着てるけど、へたらないんだな」という暮らしに馴染んだ心地よさを、実感したときだと思うんです。
リモートワークが多くなり、普段着で過ごすことが増えた今だからこそ、袖を通してみてほしい。直接肌に触れる、裏の生地にこだわった「見えない価値」と一緒に、“服と長く付き合う豊かな暮らし”をお届けできたらと思っています。
10YCだから好き。みんなに愛される着心地の秘密を解説!
着心地は人のパフォーマンスを変える。そう考えている10YCは、暮らしに馴染む着心地を追求しました。柔らかさと滑らかさとを兼ね備えた生地は、思わず動きたくなるような自慢の肌触りです。
ここでは、10YCのスウェット・フーディーの構造の秘密と、こだわり箇所を解説します!
【肌に触れるから大切にしたい裏の生地】
肌に直接あたる裏の生地の肌触りは、着心地に直結する部分だからこそ、こだわりたい。そう考える中で出会ったのが、スペインピマという綿で作った生地です。スペインピマは、なめらかな肌触りと繊維の光沢が特長的で、地球上の綿花のうちたった5%しか生産できない希少価値の高いもの。この綿を使うことで、滑らかで柔らかい糸ができるのです。私たちも初めてこの生地を触ったときには、スベスベで柔らかい感触に驚きました...!ぜひ袖を通して、試してみてください。
【毛玉ができにくい、表の生地にも注目!】
どれだけ柔らかくて着心地の良い服も、毛玉ができてしまうと、なんだか着たくなくなってしまう...そんなことってありますよね。10年着続けたいと思ってもらうために、服の大敵である「毛玉」ができにくい服にしたい!そんな考えから、糸を構成する繊維が動きにくく、擦れても毛玉になりにくい、特殊な紡績方法を採用しました。ふっくら滑らかな肌触りなのに、毛玉ができにくい。機能性に優れたスウェット・フーディーが実現しました!
【洗濯しても、ふわふわのまま...耐久性もバッチリ!】
いくら肌触りの良い服も、何回か着て洗っただけで、ガサガサになるようでは残念ですよね...。10YCのスウェット・フーディーは、糸を無理に引っ張らず、空気を含ませながら生地を編む「吊り編み機」を使用することで、洗濯しても固くなったり痩せたりしにくく、繰り返し着るほどに、豊かな柔らかさが出るような服に仕上げました。服との長い付き合いを、お楽しみください!
【細部まで、着る人のことを考える】
服づくりにおいて「無くてもいいもの」は省く。なるべくシンプルに、着る人の心地よさを想像したデザインを施す。そんな10YCの原点が生まれたのも、スウェット・フーディーの制作を始めた頃から。例えば、ポケットや紐。そもそも紐っているんだっけ...?使わないなら省いて、そのぶん価格を下げたいよね!となくすことに決めました。特に、肌にチクチクと当たる洗濯ネームはなくし、プリントを採用しました。こんな部分にもこだわりが!?とびっくりされる、細部までこだわった10YCのスウェット・フーディー。ぜひチェックしてみてくださいね!
【着る人の魅力を引き出すシルエット】
10YCのスウェット・フーディーは、袖口や裾口は締め付けすぎず、快適に過ごせるように設計されています。全体のシルエットはタイトでもなく、ビッグクシルエットでもない。着る人の魅力を引き立たせる、絶妙なシルエットです。トレンドに左右されないシルエット・デザインだからこそ、飽きずに長く着られますよ。