「変わっていくこと」を意識した一年。10YCの6周年ブログ

こんにちは、10YCの下田です。
この度、10YCは9月22日に創業6周年を迎えることができました。
この間、5YCと言っていたのが、あっという間に6YC。
毎年毎年、来年は楽に過ごしたいなと思いスタートするのですが、相も変わらず今年も怒涛の1年でした。

せっかくの節目なので、6YCがどんな一年だったかを振り返りたいと思います。

「変わっていくこと」を意識した一年

この一年は10YCとして、「変わっていくこと」をずっと意識しながらの一年でした。
6年目で初めての展示会「2023AW HEADS UP!」、初のロゴアイテムの展開、初めての大抽選会、初めての福袋、初めての受注販売。これまで10YCではやってこなかったことに積極的に挑戦してきた1年でした。

これまで10YCを支えてくださっていた皆様からすると、「なんか10YCこれまでと違うな?変わったな?」って思われる方もいらっしゃったかもしれません。

そう思われる怖さもありながら、いろんな初めてに挑戦したのは、コロナ渦などを経て、もっと10YC自体が変わらないと、自分たちが成し遂げたい未来が実現できないかもしれないという想いがあったからです。

このままだと、実現する前に作り手がいなくなっちゃうよ!

コロナ渦が落ち着き、少しずつ日常が戻りつつありますが、洋服の生産現場もみると、コロナ渦の中で壊れてしまったものがなかなか戻ってきていない状況にあります。一言でいうと、活気がない感じです。

これには、様々な要因があり、詳しく話そうとすると長くなってしまうので、割愛させていただきますが、「先が見えない」「疲れてしまった」ということが大きく占めている気がします。

特に縫製現場では、元々厳しいコスト管理のもと何とか運営している中で、コロナ渦はなんとか耐えて、さあコロナ渦が明けるぞとなったら、原材料や光熱費の高騰でしわ寄せきて、価格転嫁をしようにもなかなか進められず、、、というようにコロナ前の状況になかなか戻らず、しんどい状況に向き合い続けていく中で、そういうマインドに陥っていってしまう。
「自分の代で終わらせようと思う」という話も何回も聞いたりしました。

話を聞く度に、「例えば、一つの工場さんが運営できるような枚数の洋服を作ることができていたら、こういうことにはならなかったのではないか?」「売る力さえ、あればなんとかできたのではないか?」と思い、自分たちの無力さに感じました。

と同時に「自分たちが掲げる未来がいつ実現するんだよ!このままだと、実現する前に作り手がいなくなっちゃうよ!」という焦りが生まれました。

それが、「変わっていくこと」を意識したきっかけです。

楽しく洋服を届ける

これまでの10YCはどちらかというと、真面目に洋服を届けてきたブランドだと思うのですが、今年は「楽しく洋服を届ける」というところも意識していました。

もちろん、真面目に洋服を届けるということは、当たり前に必要なことなんですが、買い物自体が楽しいと思ってもらうことも大切だよなと思ったからです。

「10YCで洋服を買ったら、なんか楽しかった」みたいな、洋服を買う買ってもらうという通常の関係性を超えた関わり合いがあったら面白いなあと。

そんなこともあり、周年祭で大抽選会(ライブ配信大盛り上がり)をやったり、10YCのスタッフが中身を選ぶ福袋をやってみたり、全部刺繍されている箇所が違うSHIYU PARTYをやったり、いつもとは違う販売方法に挑戦していきました。

結果、とりあえず自分たちが楽しかったです。笑
今後も色んな企画を考えて、みなさんに楽しく洋服を届けていければと思っています。

作りすぎず、でも作る

しかし、人の手に届かない洋服をたくさん作っても、それは無駄なものを作っていることになってしまうので、商品は作りつつ、でも作りすぎないために、初めて「受注販売制度の導入」や「展示会での先行予約販売制度の導入」などを行いました。

まだまだ導入したばっかりで、ユーザーのみなさんにとっても、作り手のみなさんにとっても、まだまだ仕組みとして課題はありますが、改善し、よりよい仕組みにしたいと思っています。

10YCの「ど真ん中」を守りながら、挑戦する

というわけで、6YCにもなるとやることも変わらないんだろうなと思っていたのですが、そんなことは無くて、初めてのことをたくさんやっていました。

7YCも、10YCの理念である「着る人も作る人も豊かにする」、プロダクトコンセプトである「10YC後も着続けたいと思える服を作る」を守りつつ、より早く理念の実現ができるように、様々なことに挑戦していこうと思っています。

また10YCのことだけではなく、作り手の方々と今後どうやったら、持続的にものづくりができる環境を作っていけるかを話し合い、少しづつでも前向きに進めるように行動を起こしていきます。

最後になりますが、いつも10YCを支えてくださり、ありがとうございます。
これからも、皆さんに喜んでもらえるプロダクトを作っていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。