和田メリヤス

和田メリヤス株式会社は1957年創業の丸編みニットの産地・和歌山にある吊り編み機を専門にして生地製造している編み工場です。我々は創業当時から定番のTシャツの生地を生産していただいています。

工場長の和田安史さんは18歳から50年間吊り編みニット生地の製造に携わられています。

私どもは10YC初の商品・10YC Tee を開発する際、「10年着たい、そして10年着られるTシャツ」を作りたいと思いました。そんなTシャツが果たしてできるのかという思いの中、「着れば着るほど味が出るという不思議な生地を編む吊り編み機」があることを知りました。そんな吊り編み機を見てみたいと、2016年に和田メリヤスさんに伺いました。初めてお会いした和田さんは「吊り編み機はなあ、ゆっくりゆっくりとしか編めん。だから効率が悪いけど、すごい着心地の良い生地ができるんや。」と物づくりへのの想いを語ってくれました。その姿勢と環境に配慮した工場設備を見て、10YC Teeの生地生産をお願いすることにしました。

それから何回もの開発を行い、1年の期間を経て今回、10YC Tee 017の生地を開発することに成功しました。

ゆっくりと、手編みのように編んでいく。

吊り編み機とは旧式の編み機で、通常の編み機の10倍以下のスピードで一日に7kg(10YC Teeの生地で約20着分)しか編むことのできない非効率な編み機です。

しかし、糸に極力負荷を掛けずゆっくりとゆっくりと空気を含みながら編んでいきます。その姿はまるで手編みにようで、生地にストレスがかかっていないことがわかります。そのため綿の本来の柔らかさが残り、ふっくらとした風合いとなり、洗濯を重ねても風合いが損なわれにくく、丈夫で長持ちする生地を作ることが出来ます。

なぜ非効率なことをするのか?

目の前に通常の編み機のTシャツと吊り編み機のTシャツを並べても違いにわからないでしょう。なのに、なぜ非効率な吊り編み機にこだわるのでしょうか。

その点について、和田さんは「10年後に初めて分かる。」と言います。

見た目ではわからない、でも着ていくうちに段々自分に馴染んでいくのが吊り編み機で作られた製品の特長です。現在、主流の編み機よりも品質に自信があるからこそ、非効率でも吊り編みこだわるのです。

工場プロフィール
和田メリヤス株式会社
1957年和歌山県和歌山市にて創業。
2013年省エネで環境に優しい工場を目指し、ソーラーパネルを設置。現在では工場の電力はすべてソーラーパネルによって賄われている。
2014年IID世田谷ものづくり学校に東京showroomをOPEN。
2016年ファクトリーブランド「Switzul」をスタートし、「身につけて心が豊かになる製品を。」コンセプトに自社製品の開発を行う。
創業以来、「ふと記憶に思い起されるような、身につけて心が豊かになる製品を作りたい。」と現在で稀有となった吊り編みニット生地の製造に特化している(現在は435台(実働120台)を所有。)。
〒640-0353 和歌山県和歌山市馬場165-1

生産者プロフィール
和田安史 和田メリヤス株式会社代表取締役
1949年生まれ。18歳のころから和田メリヤスで編み機に携わる。
当初より、物づくりへの好奇心を持ち勉強に励み、1986年にサンドイッチパイルの開発に成功、特許を取得。その他6件の特許を取得し、他にはない物づくりを継続して行う。
2014年には自社生産の莫大小(メリヤス)タオルがグッドデザイン・ベスト100、グッドデザイン・ものづくりデザイン賞を受賞。
今後は、個々の工場が独自にブランドを立ち上げていく方法ではなく、コミュニティを作りチームとしての物づくりの発信をしていく。

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